これからテープ起こしを始めたい初心者はもちろん、現在テープ起こしを仕事としている人も、「テープ起こしってなくなるの?」といった疑問をもっている人は多いと思います。
この記事では、テープ起こし歴4年の僕が、「今後テープ起こしがなくのか?テープ起こしを続けていくにはどうすればいいのか?」について解説していきます
Contents
テープ起こしはどうなるの?
結論から言うと、テープ起こしの仕事がなくなるのは、まだ先だと思います。
理由は、AIによるテープ起こしの精度はまだまだ完璧ではなく、AIで起こしたとしても、修正などには人の手が必要な状況です。
しかし、AIの技術が進化は日々進化しているので、AIによるテープ起こしの精度が上がると、将来的にテープ起こしの案件数は今よりも少なくなるはずです。
AIの自動テープ起こし(文字起こし)は進化している
Twitterにも載せましたが、先日、自動音声認識による文字起こしサービス「Amazon Transcribe」が日本語に対応したとの記事を見かけました。
音声から文字起こし、AWSのAIサービス「Amazon Transcribe」が日本語に対応 https://t.co/5faP3AGxD9
— haru@フリーランス4年生 (@haruo59) November 24, 2019
「Amazon Transcribe」、60分の音声を約150円で起こしてくれるそうです。
これを外注でお願いするとなると、60分でおそらく6,000円くらいになります。
(ベテランさんや会社にお願いするともっと高額で、10,000円くらいでしょうか。)
AIによるテープ起こしは、格安なうえに起こし時間も短縮できます。
「Amazon Transcribe」の場合、動画の実時間よりも短い時間で起こしてくれるようです。
人間が起こすとなると、どんなに早い人でも4時間はかかります。
もちろん短納期でお願いする場合は分単価も上がりますし、ますますAIにお願いしたくなっちゃいますね。。。
まだまだAIによるテープ起こしの精度はイマイチ
「Amazon Transcribe」を使用した感想を調べてみても
- 句読点が入らない
- 不要な位置に半角スペースが入る
- 話者分けができない
- 正しい漢字変換がされていない
などの問題があるようです。
今後、確実にテープ起こしの仕事は少なくなっていく
ただ、精度がイマイチでも、1時間で150円は破格です。
安さ重視の人は、確実に外注しなくなるでしょう。
フリーライターさんなんかは、外注しなければ報酬の全てが自分の取り分になるので、できるだけ外注を避けたいはずです。(収入を増やしたいのは、みんな一緒なのです。)
実際に僕も
と何度か言われたことがあります。
このような「できるだけ安くテープ起こしをしてほしい人」や「今すぐテープ起こしをしてほしい」にとっては、AIによる文字起こしは大変ありがたい機能です。
これからテープ起こしの仕事をしていくにはどうしたらいいか【対策】
ただ、「高いお金を払っても、しっかりした精度で仕上げてほしい」というニーズもまだまだあるので、「すぐにテープ起こしの仕事がなくなる」ということはないかと思います。
(今のところ僕の仕事にも影響はしていません。)
しかし、すぐに影響はないにしても、いつかテープ起こしの仕事が減ってくるのは確実です。
そこで、実際にテープ起こしを生業としている僕が考える対策をご紹介します。
AIと共存する(初心者さんにもおすすめ)
「AIのせいで仕事がなくなるかも!」と悲観するのではなく、自分自身がAIを使うのです。
AIを使って大枠を起こし、そこから誤字脱字、仕様などを修正し、納品します。
いわゆるAIが起こした原稿の修正に特化するということです。
既に起こしてある原稿の精度にもよりますが、いちから起こすより、1案件にかかる時間短縮ができるはず。
AIが起こした原稿を修正する場合、タイピングのスピードは問わないため、初心者さんにもおすすめの方法です。
自分だけの強みをつくる
先ほども言ったように、「高いお金を払っても、しっかりした精度で仕上げてほしい」というクライアントはまだまだ多くいます。
そこで、「絶対にこの人にお願いしたい!」と思ってもらえる、自分だけの強みをつくります。
- 納品時に、起こしの際に参考にした記事のURLを一緒に送付する
- 「この発言間違っているのでは?」というところメモし、Wordのコメント機能などで一言添える
- 読みやすいように、適宜改行などを入れる
AIにはできないことを見つけて、自分の強みをつくることによって、選ばれるテープ起こしライターになりましょう!
テープ起こし以外に収入源をつくる
「今すぐなくならないなら、とりあえず今のままでいいや!」という考えは捨て、今から他にできることを始めて収入源を増やしましょう。
AI技術の発展によって、テープ起こしの仕事が減ったり、単価が安くなることは確実です。
これはテープ起こしだけに限りませんが、フリーランスの場合、ひとつの収入源に依存するのは大変危険です。
明日、突然そのひとつの収入源がなくなってしまったらどうしますか?
仕事がなくなったときに焦らないためにも、今からできることを探しましょう。
実際に僕も、収入源を増やすために、今年の8月から動画編集を始めました。
今では、収入の半分は動画編集で得たものになります。
もちろん動画編集でなくても、何か収入源になりそうなことを見つけて、行動してみましょう。
さいごに
テープ起こしの今後と、テープ起こしの仕事をし続けるための対策をお話ししました。
- AIによるテープ起こしの精度はまだまだ完璧ではなく、すぐにテープ起こしの仕事はなくならない
- テープの仕事の数は減ってくるので、「自分だけの強み」を見つけて、仕事を獲得する
- テープ起こし以外にも収入源をつくる
AIを恐れるのではなく、うまく付き合っていけるといいですね。
今回は以上です。ありがとうございました!